2001年3月18日
原口一博国会通信(73)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

                沖縄新法の誤謬

                       自主自立の事

 心理学の実験です。1割できているパズル、半分できているパズル、9割できているパズル。「どれでもいいから選んでごらん」と成長期の子どもに言います。あなたは、どれを選びますか?コンピテンツ(知的潜在力)の古典的なこの実験は、何事も「自分の力」で試してみようとすることが可能性を広げることを如実に示しています。

 従来の沖縄政策は、まさに9割のパズル。基地の重圧と「計画経済・統制経済と間違うばかりの公共事業偏重によるコスト高」。沖縄の抱える問題は、「自由」の意味を端的に突きつけてきます。

 今国会に沖縄新法が提出されました。10年計画の非現実性。しかも、考えうる「良い」ことを羅列した総花性。没戦略。政策評価と総括もなしに莫大な予算が垂れ流されています。

 自由貿易地区、特別自由貿易地区にどれほどの予算が投下されたでしょうか?そして、その結果はなにか誰かが説明したでしょうか?一国二制度の誤謬はさらに拡大しようとしています。今度は金融特別区域をつくり、情報特別地域をつくるということですが、ここ10年、オフバランスシ−ト化に追われる金融機関が投資をするインセンティブがあるでしょうか?38%を占める沖縄振興開発公庫。これほどの大きな政府機関を置いておいて、さらなる金融投資が進むでしょうか?

 中国は10年後のアジア自由貿易圏構想を現実化することを明言しています。日本もシンガポールに続き、韓国との自由貿易協定を結ぼうと努力をしています。そのような情勢とまるで無縁であるかのように、予算額の「消化」が沖縄で行われます。

 「思いつくことをあれもします、これもしますというのは何もしませんということに等しい。」予算委員会公聴会での公述人の言葉です。戦略目標を明確に絞る必要があります。私は、沖縄イニシアティブの推進により、思い切った人材育成に特化すべきだと提言しました。今の沖縄予算の10分の1もあれば、立派な人材育成ができます。何故、それを選択しないのか?離党を結ぶホームケア・サポートシステムを提言したのは、20年も前です。何故、実施に移されないのか?利権社会主義が沖縄を苦しくしています。

 私たちが、沖縄政策として何をすべきか?その答えはもう出ています。

      
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