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2002年6月17日 原口一博国会通信(81) DIGITAL SYOKASONJYUKU 日本・EU議員会議 アジアの安全保障 対話と民主化 安全保障問題について日本を中心とする極東アジアにスポットをあてて議論をしました。EU議員から日本外交の独自主義(過度の米国追随)についても言及がありました。議論の一部をご紹介します。 (フォード議員 英 保守党) 議長、ありがとうございました。ゴールディシュ議員(仏 人民戦線)が先ほど日本に外交の独自性を尋ねましたが、それは日本・アメリカ・EUすべてが独自主義を守られなければなりません。 更に、北朝鮮に関しては私は、違った見解をもっております。EUはこの悪の枢軸国の一国と関係を持とうしておりますが、EU諸国も北朝鮮と対話しようとしております。私自身も交流会などを通じて対話を行っております。2003年に北朝鮮内でなにかおこるのではないかという懸念をもっております。一つは韓国の大統領選、つまりは金大中大統領の後継者が選出されないことにより、北朝鮮への対応が代わるのではないかということです。KEDOの問題があります。KEDOの約束を保証せよという問題がおこるかもしれません。それからさらにミサイルのモラトリアルの問題です。これは2003年までのモラトリアルを約束したのですが、来年どうなるのか注目されます。9月11日がもたらした世界へのインパクトが北朝鮮にどのような影響を与えたかも問題です。 日本と北朝鮮が拉致問題も大きいです。この拉致された人々の問題は、欧州議会が北朝鮮と対話して時にも提案しました。アメリカは北朝鮮をテロ国家といっておりますが、これがなぜかといいますと、日本赤軍のハイジャッカーが北朝鮮に逃げたということもあります。このハイジャッカーの人たちが日本に送り返されるのも助けるということになるのではないでしょうか。ありがとうございました。 (原口議員 日 民主党) 議長 ありがとうございます。アジアには大きくまとめて5つの問題があります。 1つは、半世紀以上前に起こったあの第二次世界大戦の謝罪を日本が行い、ODAや人的貢献という形でこのアジア地域に大きな貢献をしてきましたが、それはいまだに一部の国で完全に理解を得られていないという点があります。 2つ目は今の朝鮮半島の問題です。北朝鮮はさまざまな困難をかかえ、人民を抑圧し、そして拉致の問題もそうですが、日本の周辺にさまざまな不審な活動を行っております。この半島の安定が2番目です。 3番目は大陸と台湾の関係です。私の師の松下幸之助氏が、中国の改革路線を支援した縁もあり、私たち松下政経塾出身国会議員は、ここ数年、毎年のように朱鎔基首相首相と率直な議論を交わさせていただいております。一昨年、あの冷戦時のロシアでもしなかったような測量を日本の周辺海域で行うことについても強く抗議いたしましたが、朱鎔基首相は率直にやめるとおっしゃってくださいました。今年は、経済成長について特に中国の掲げる経済成長の7.8%という数字の根拠について議論しました。2時間にもわたる議論は、「古い友人」同士の友愛に満ちたものでした。 私は一つ、中台問題について光明があるとすれば、今中国は急速に世代交代が進めていて、そしてその多くのリーダーが留米というアメリカへの留学生です。非常に思考が欧米化していて、人権や環境などにおいて非常にセンシティヴな考えであります。これは一つの光明であります。しかし2002年―2004年に大きなリーダーの入れ替えが起こる。その際にどのような問題が起こるのかを私は注意深くみておく必要があると思います。 一方で、台湾でも先日陳水扁総統、李登輝前総統とお話をする機会を得ました。流血を経ない平和的政権交代は史上、初めてです。ただし、政権発足当初は、官僚の99%が国民党政権と全く同じで、サボタージュも横行しておりました。しかし昨年の12月の党員選挙で民進党が第一党になったときに官僚の態度も変わりました。それでも、李登輝全総統の台湾団結連盟を入れても過半数には10席足りません。陳水扁政権の安定のためには政権再編をして、民進党が多数を占める必要があります。一方、ブッシュ政権はクリントン前政権の「戦略的あいまい政策」を変更して、中国を戦略的競争相手としました。台湾独立に反対しないなど3つのNOを言わないと言明、台湾アクセスに基づきディーゼル潜水艦8隻、キッド級駆逐艦4隻、P3C12機を供与することを表明しました。 さきほどのフォード議員の提言にお答えすると、私たちはアメリカと良好な関係を続け、独自の戦略をもって、アメリカにも一層の緊密性をもって、戦略的に日本の国益と世界の安定と平和を極大化するという目的のために協力します。沖縄に75%の米軍基地があります。この拠点はアメリカの世界戦略・安全保障スプレッドの3分の1をカバーする拠点であることも考慮されるべきと考えます。 4番目の点は、先日の東ティモールが独立しましたが、今だその政情は不安定で、独裁主義や軍事主義などで人権の抑圧が見られます。中国においてもチベットなどの国内の様々な人権の問題についてもパートナーとして話し合っていく必要があります。隣人が良くなることはわが国が良くなることに他なりません。アジアの人権と民主主義の問題を、積極的に解決していく意志と力を私たちは共有しなければなりません。 5番目はロシアの問題。東アジアのパワーバランスを崩すことが起きました。それはロシアから中国への武器の販売です。最新鋭の航空機などで、中国の軍事予算の伸びは17%で、それは彼らの発表している数字です。実に高い伸びです。東アジアの軍事バランス。特に日中での海峡問題があります。私がここでEUのみなさんに提案したい問題は、ロシアとNATOとが共同意思決定の制度を整えようとしていることです。これはバルト3国をめぐる問題やEUのロシアとの関係があるのだと思いますが、私は国際安全上、ロシアとの関係を重要視しております。まだ、ロシアはたくさんの国境問題をかかえております。これが解決していないのは、日本の北方領土の問題です。私たちは国際法の正義に基づき主権の回復を強く求めています。米国は早くからこの問題についての日本支持を鮮明にうちだしておりますが、EUの友人の皆様の「北方領土返還」問題に対する日本への支持とご協力を強く期待いたします。 最後ですが、日本の政治状況について。世界の6分の1のGDPを誇る国が、500兆のGDPの国が、実に310兆が中央・地方の政府歳出であります。(この大きすぎる政府歳出をめぐって日本の古い政治の抱える問題点が象徴的に噴出しています。)私たちに必要なのは「自由」です。私たちは自由を獲得するために政治構造の改革を貫く覚悟です。 中山団長は自民党の有力な政治家ですが、2年前に私たち民主党若手議員の会で講演をお願いいたしました。(前世代の議論では)右か左か革新かという古い考えが多かった中で、中山元外相は、憲法の議論に基づき現状か未来かの選択についてお話をされました。私たちは集団的自衛権の問題も主権と国民の人権と世界の平和を守るために、これが私たちにとって必要なのかどうかを確認する作業を進めたいと思っています。 民主党の議員は他の政党より平均年齢が15歳ほど若い議員達が主要を占めています。私たちは古い秩序を廃止し、自由と民主主義のために戦うために議員となりました。今日、中山元外相やEUのみなさんと時間を共有できたことを感謝しております。 (ヤルツェンボルスキー議員 独 キリスト教民主同盟) 安全保障については午後も話す機会があると思います。私からは2点ほど。原口議員がおっしゃったと思うのですが、アジアは、効果的な集約的な安全保障が必要だと思います。そのためには前提条件がいくつかあります。私が思うに、日本にとって必要なのは、憲法を改正して、その集約的な安全保障に参加しなければならない。また、もっとも古い伝統ある民主主義を日本はもっております。ですからこの集約的安全保障政策についてもイニチアティブを取ることができます。午後に詳しく話します。 そして2点目、ロシアとNATOの話が出ましたが、これは非常に慎重に構えねばなりません。誤解が発生しやすい問題であります。これからロシアとどのように付き合っていくか、現状を把握することも必要です。プーチン大統領は話に長けた手腕の高い方であります。他にもいくつかの問題もありますが、どれだけ彼がコントロールできるのか、ロシアで彼がどれだけ力があるのかという点。 3番目ですが、台湾問題の点。これは具体的な問題です。体内的な安全保障について、具体的にEUですが、台湾を認めていないことにより、文化的フィードバックが増えています。我々は統一の交渉は賛成ですが、台湾人の主権に関してもそれなりに尊重すべきだと思います。欧州議会でも、我々の中国への政策は、法の秩序、妥当性・人権の遵守が根底にあるべきだと。独裁体制を抜けること。確かに中国は、ここ数10年みても以前より良くなっているが、法の遵守や民主主義を守っていかねばなりません。若い世代と古い世代の橋渡しを私ができると思っております。若い人々は欧州の歴史を感動しないようです。私は感動します。ヨーロッパの統合とは一つの平和的解決法であります。環境問題や経済面だけでなく、我々のフォーカスはいかに平和を築くかを若い人に示すことです。平和とは黙っていてできるものではないと。ユーゴの大量殺戮のようにすぐそばでおきるということを。人権を守るという動きがこの地域でも見られるのです。どうもありがとうございます。 ■ DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録 |
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