2003年5月27日
原口一博国会通信(97)                    DIGITAL SYOKASONJYUKU

化学物質過敏症 −理解が足りないことにによる厳しさ−

 切羽詰った状況であるにもかかわらず専門医が少なく理解が足りないことで、さらに厳しい状態に追い込まれる。そのような疾患の一つに「化学物質過敏症」があります。

 予算委員会で農薬被害を取り上げて以降、全国から様々な「環境被害」に悩む皆さんからの声が多数寄せられるようになりました。

 「医師が化学物質過敏症をよくご存じないため喘息の治療をしようとされ親と摩擦がおきています。」「一刻も早く新しい住居に移りたいのですが、家から出ることも出来ずに困っています。」「患者には居場所がありません。空気がいいだろうと移転して来ましたが、近隣の防蟻剤の強制廃棄で住めなくなってまた移転、庭に除草剤が撒いてあって移転と農薬がまかれると居場所がなくなります。」「急激に多種化学物質過敏症になり、将来を悲観してパニックになっています。」佐賀のシグナルキャッチの鹿児島さんからも詳細な報告をいただき、「患者」の方にも実際にお会いしてお話をうかがいました。

 教科書も外に干さなければならない。真冬でも毛布もかけられない。夏は冷房もない部屋で一日中座ることもできない。家の天井板を床に敷き、その上にアルミを敷いて暮らしていらっしゃる患者さんの状況は苛酷そのもので、気丈でありたいとの思いが溢れるほど伝わるだけに痛々しいという言葉では表現できないようなものでした。「近隣で流される生活廃水にも反応してしまうのに、「気の持ちの持ちようさ」などと言われて理解されません。」知識や理解がないことで偏見が生まれ、さらに患者さんが追い詰められていく実態を一刻も早く改善をしたいと民主党政策調査会で化学物質過敏症患者保護法の制定にむけて努力することを決定、市民政策議員懇談会でヒアリングを行うこととしました。

 鹿児島さんから紹介いただいた特定非営利活動法人 CS支援センターの設立趣意書には以下のようなことが書かれています。http://www.cssc.jp/index2.html

 「身の回りに存在する微量の化学物質が体内に蓄積し、許容量を越えるとさまざまな症状が引き起こされる 化学物質過敏症(Chemical Sensitivity)。シックハウスや周辺環境の悪化が原因で、米国では10人に1人 以上の割合で患者が存在するとされ、日本でもすでに相当数の患者がいると言われています。重症になると、通常の生活をおくることもできなくなる極めて深刻な疾患ですが、その発症のしくみや原因などの解明がなされておらず、この疾患の存在について公に認知されていないため、患者への対策や支援も不十分なのが現状です。

 日常生活用品の多くに使用されている化学物質の種類や量が増加し続ける現代、環境病の一つである化 学物質過敏症の患者は、今後さらに増加することが予想されます。      前世紀の社会構造がもたらしたと言える化学物質過敏症をはじめ環境影響による疾患について、その患者や家族、活動団体などを支援し、人々が安全に安心して生活できる環境の確保や改善、今後このような患者が増加しないためのさまざまな活動を行うことを目的として「特定非営利活動法人 化学物質過敏症援センター(CS支援センター)」を設立しました。


 科学の進展によって私達が作り出した化学物質の氾濫。この氾濫に歯止めをかけるとともに、患者さんに対する公的支援体制創設に向けて行動していきたいと思います。


 市民政策議員懇談会 会長 横路孝弘   事務局長  原口一博

  市民政策ヒアリング

「杉並不燃ごみ中継所周辺の健康被害について
           〜杉並区長を招いて」のご案内

  杉並不燃ごみ中継所周辺の健康被害問題については、当懇談会でも被害発生時よりさまざまな取り組みをしてきました。 その後、公害等委員会の裁定がくだされ、現在の管理者である杉並区はごみの減量を推進させ中継所の運営を中止すると発表しました。そこで今回は、杉並区長をお招きし、これまでの経過と今後の取り組みなどについてお話をいただきます。

              記

 ●テーマ:「杉並不燃ごみ中継所周辺の健康被害について」

 ●日 時:6月5日(木)10:30〜12:00

 ●場 所:衆議院第1議員会館 第3会議室

 ●出席者:山田宏 杉並区長
      大谷育夫さん(化学物質による大気汚染を考える会)


  市民政策ヒアリング

 「化学物質過敏症発症者対策」「アレルギー問題」について

  今回は、2つのテーマについて連続してヒアリングを行います。ヒアリングを通して、化学物質過敏症とアレルギー発症のメカニズムは別のものであることもご理解いただけると思います。


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