2003年12月30日
原口一博国会通信(114)                    DIGITAL SYOKASONJYUKU

                 生きのびよ、日本!!   理念と現実のはざまで

 2004年の始まりはテレビ朝日の「朝まで生テレビ」で始まります。1月1日、午前1時30分から「生きのびよ、日本!!」というテーマで議論をします。

 同じ題名を冠した著書の前書きで田原さんは次のように述べています。

 『国内では、自衛隊のイラク派遣反対の意見がどんどん強まっている。民主党は「自衛隊を派遣しなくても、アメリカとの関係は悪化しない」と強調している。また「ブッシュ・イコール・アメリカではない。支持率の落ちているブッシュと心中することはない」と主張する声も多い。大統領選挙で民主党が勝てば、イラク戦略が変わるという意味なのだろう。だが、民主党の“自衛隊派遣せず”の主張を聞いて、わたしは「政権を取る気持ちがないのではないかと」と感じた。(中略)現実を踏まえない理念はいまひとつ説得力がない。かといって、理念なき現実主義では、それこそアメリカの従属国になってしまう。』(生きのびよ、日本!! 田原総一郎 岡本行雄 朝日新聞社)

 「イラク復興支援のため」航空自衛隊の先遣隊が派遣されました。サッダーム・フセイン元大統領拘束後も一向に鎮まる気配を見せない「テロ攻撃」。たったA43枚の調査報告書に基づいて、どのように派遣の是非を判断するというのでしょうか?予算委員会理事会でぎりぎりの折衝の上に提出された報告書は、国会のあり方さえ否定するかのようなものでした。臨時国会も開かれず、特別国会の限られた中での論戦も限られたものでした。「外交理念の不在」もしくは、その説明不足のまま、重大な決定が次々となされています。


 日本の国益とは何か?日本の国力とは何か?国力を国民の理想や理念を現実にするための力・国民やその子孫に自由と平和を保障する力だと規定するならば、我が国の国力は確実に低下しています。冷戦後の変化はこれまでの対応を一変させなければならないほど激烈なものです。変化が激しければ激しいほど、その変化に対応する座標軸を持たずに漂流することの危うさも増してしまいます。「日米同盟」に胡坐をかいて変化への対応を怠ることは、国家としての衰退を意味します。


 「君たち民主党が政権をとれば、どのようにするのか?」外交・防衛の情報が政府に一元化されて管理されているので、それは政権をとってから判断すればいいことだなどというのは答えになりません。瞬時に世界を駆け巡る情報。時代は全ての指導的立場に立つものに、待ったなしの決断を迫っています。1月12日からワシントンを訪れます。日本が生きのびるための同盟関係のあり方を模索してきたいと思います。

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