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| 2005年8月14日 原口一博国会通信(172) DIGITAL SYOKASONJYUKU 改革の本命は我にあり 改革は国民の生命・身体と利益を守ることから 首相の争点郵政一本化戦略には、決定的な弱点があります。 第一に、「郵政法案賛成派=改革派」「改革=小さな政府」を当然の前提にする論理が余りに薄っぺらだということです。今のところ、この「まやかし」を舞台装置にすることに成功しているように見えますが、それを効果的に「大きな舞台装置」を持ち出せば、必ず打ち破ることができます。 第二に、本物の「信長」軍が、高度に統率された軍であったのと違って、「エセ・信長」の小泉軍に加わっている自民党候補者の多くは、後から鉄砲で脅されて戦場に駆り出されている「丸腰」の雑兵のようなもので、凡そ敵に向かって攻撃が仕掛けられる体勢になっていないということです。要するに、本当は「郵政法案反対」なのに、公認欲しさに「郵政法案賛成」の「化けの皮」をかぶっている候補者が山ほどいるということです。政治家としての姿勢や方針の一貫性もなく、ただただ、自分の保身だけを考えている「日和見候補者」を論破するのは、難しくありません。
ヒトラーを止めたのはチャーチルでした。政権の暴走や独裁化を止めることができるのは、私たち民主党です。 「郵政法案賛成=改革派」のまやかしを打ち破る決定的な材料はいくらでもあります。実際の審議で矛盾を突かれ逃げ回っていたのは、私たちではなく政府の方でした。最終最後の与党代表質問においてですら、「郵政民営化の意義について説明して欲しい。」と質問されたのは片山幹事長でした。 小泉軍の中の「化けの皮候補」を徹底攻撃することは難しくありません。その多くが本来は民営化反対論で、条件付賛成を表明しているに過ぎないからです。三事業一体経営にせよ、国による株式保有にせよ、小泉民営化法案では、詰め切れません。
「改革は国民の生命・身体と利益を守ることから」「無責任な『小さな政府』は国民の生命を危険にさらす」という基本理念をさらに明確にしたいと思います。 談合問題については、道路公団副総裁が、逮捕罪名の「独禁法違反幇助」ではなく「共謀共同正犯」で起訴される見通しだと報じられています。「発注者が談合の主役」だというのは、まさに異常な事態であり、欧米諸国の人から見ると「全く理解不可能な話」だと思います。こんな異常な構造を放置したまま、道路公団を「民営化」しようとするのが「小泉改革」です。 郵政に関しても、「官製談合問題」があります。公取委が数年前に摘発した郵便区分機の談合事件です。東芝と日本電気の談合を旧郵政省が仕切っていたという典型的な「官製談合」で、公取委の審判では、両社は「郵政省に指示されたのだから談合ではない」と長年にわたって争っています。 こういう「官製談合問題」に対して何らの対策もとらないまま「民営化」していけば、道路公団と全く同じ運命になるということは、極めてわかりやすい話だと思います。 「生命・身体の安全」の問題については、昨日、「日航機事故20年」を迎えた日に、福岡空港を離陸した飛行機のエンジンが火を噴いて、住宅密集地に飛行機の破片が降ってきたという、とんでもない事故が発生しました。これは、民間会社の問題だと言って放っておける問題ではありません。竹中路線で進められてきた航空業界の競争激化が、国民を重大な危険にさらしているということだと思います。 「民営化が成功した例」とされているJRでは、脱線事故という悲惨な事故が起きました。それは、膨大な赤字を清算事業団に押し付けて進めてきた「民営化」が、表面的にはうまく行っているよう見えても、その裏でとんでもない危険が発生していることを示しています。 そして、この先10万人もの死者が出ると言われているアスベスト問題も、行政の無策で、企業活動による国民の生命が決定的な危機にさらされている典型的な例です。 「『小さな政府』をめざしていかなければならない。しかし、そのやり方を間違うと、無責任体質を生む。『大きな政府』でもアスベスト問題は全く無責任に放置されてきた。このまま『小さな政府』にしたら、一体どうなるのか。まやかしの改革のために、国民の生命・身体を危険にさらして良いのか。日航機事故で奪われた520名もの尊い命をムダにして良いのか。JR西日本脱線事故の遺族に顔向けできるのか。」という疑問に政治は直ちに答えを出さなければなりません。古い依存と分配が放置してきた問題は、深刻で悲惨です。HIVやフィブリノゲンなど薬害は、無責任な行政の不作為が人命すら奪いました。 国営諫早湾干拓事業と有明海の漁業被害の因果関係の有無について原因裁定を出す、国の公害等調停委員会の専門委員報告書によれば、「諫早湾干拓事業による閉め切りで、ノリの不作の原因である赤潮が大規模化している可能性がある」と事業と漁業被害の因果関係を強くして指摘していると今日の西日本新聞が報じました。宝の海を奪い漁民の生活の糧を奪ったものの正体も明らかにされようとしています。 談合問題に対しては、「国会通信(169)」でお送りした内容に加えて、今回の内田副総裁の「共同正犯」での起訴を受けて、「民主党政府にプロジェクトチームを作って、『談合の主役』の公団・特殊法人の発注と天下りの実情を徹底調査、非協力な幹部は全部首を切る」という案を提示し、郵政公社発注問題もターゲットにしていくこととします。 事故対策に関しては、「重大事故を起こした企業に対する厳しい制裁」を前面に打ち出し、省庁の垣根を超えた国民の安全確保のための広範な権限を持つ「国民の命と安全のための委員会組織」を立ち上げる構想をお示ししたいと思います。 ■ DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録
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