![]()
| 2005年11月5日 原口一博国会通信(177) DIGITAL SYOKASONJYUKU 民主党の目指す社会像と対立軸 総選挙後の国会の印象えお良く聞かれます。 率直に言って、まるでカルト教にのっとられたかのような不気味さを感じます。 憲法や様々なルールを守ることよりも、派手なパフォーマンスが優先している印象を拭えません。 少しでも疑問や異論をさし挟もうならば、粛清されるような息苦しさを覚えます。 朝まで生テレビで田原総一郎さんから、自民党と民主党の対立軸は何かという質問を受けました。 丁度いい機会ですから、浮ついた時流に惑わされずに、原点を見つめるために、政治理念を整理しておきたいと思います。 既得権益の固まりである「依存と分配の政治」と民主党とは、まずその立ち位置から根本的に違います。 古い政治は、権力の源泉を「補助金」や「規制」「税制」等に置いていました。 55年体制下において、対立政党の存在をもアメーバのように飲み込み築き上げられたのは巨大な官僚社会主義でした。 国民各層の対立や政策の矛盾も高度経済成長が覆い隠してきた時代が終わりました。 にもかかわらず、バブル崩壊後も財政のつけを後世に先送りすることによるその場を凌ぎが行われました。 しかし、このような先送りと戦略性の欠如は、国際的地位を急落させるだけでなく、国民の活力を奪い格差を生み出しました。 私たち民主党は、古い政治を支える全ての既得権益そのものと闘います。 多くの国民か遊離してしまった「公益」を主権者に一刻も早く取り戻さなければなりません。 「依存と分配」に対置する私たちの政治の理念は、「自立と創造」です。 官僚社会主義に対抗する私たちの目指すゴールは、市民協働主義です。 民主党の存在価値である「既得権益の破壊」という改革の旗を郵政民営化という単一争点において、小泉政権が奪ったように国民に映りました。 このことが民主党大敗の原因ではないかと私は思っています。 古い政治と私たちの目指すべき社会像は、明確に異なっています。 小泉改革は、市場原理主義の新自由主義改革と評されることがありますが、正確にはこの表現は、正しくないと私は考えています。 官製談合と天下りに権力の源泉を持つ古い勢力は、市場の公正性改革については、およそ後ろ向きであるからです。 私は、民主党独占禁止法・官製談合防止PT座長として、経済司法大改革に取り組んできました。 証券取引法改正・独占禁止法改正などで私が主張してきたことは、市場に対する一切の破壊行為を許さないという公正の改革です。 公正な市場が確保されて始めて、市場の原理が働きます。 官製談合と口利きの横行する中での「市場原理主義」は、不公正の拡大だけを生みます。 国民の利益を一部の人間にだけ付け替えれば、不公正な富の偏在を生み活力を奪うことは火を見るより明らかです。 古い政治が唱える「市場原理主義」に対する私たちの対立軸は、市場公正主義です。 「小さな政府か大きな政府か」という議論についても、極端に肥大化した官僚社会主義の弊害に苛まれているわが国においては、ほとんど意味を持ちません。 官僚社会主義から奪われる巨大なエネルギーを削減しなければいけないことにおいては、論を待たないからです。 肥大化したものを縮小化させることと、奪われた公益を回復させることが混同されてはなりません。 問題の本質は、公共の利益が私物化され、国民がうべかりし利益を失わされていることです。 この論点を無視して、小さな政府を競争しても何の意味もありません。 私たちが目指すのは、単なる規模の縮小競争ではなく、その中身でなければなりません。 小泉「小さな政府」に対抗する私たち民主党の政策軸は、「公益の再生」「公正の回復」でなければなりません。 私物化された政府を、そのままで小さくすれば、益々、主権者の権利は制限されることをしっかりと自覚しなければなりません。 私たちは、官僚社会主義をいくつかの手段で明確に打ち破っていこうと考えています。 情報公開と説明責任の徹底・公会計改革・公務員制度改革・特殊法人改革など、具体的な行政改革は、その一つの手段です。 「市民協働経済セクター拡大策」は、市民公益税制改革など具体的な公益の市民化・自由化政策によって実現すべき、私たちの政策目標です。 ブレア首相の第3の道の改革もその前段の新自由主義改革を本質的に否定していません。 私たち民主党は、官僚社会主義を壊し、資源を官から民に、官から市場に、中央から民にということを結党以来主張してきました。「自由分権」改革を政策理念として私も掲げてきました。 しかし、垂直的自由主義改革である、新自由主義改革は、階層間の格差を拡大し、社会の安心を奪うものです。 イギリスと異なり、官僚社会主義の破壊を小泉新自由主義改革で行っても、弊害のみが多く、真の意味での活力は生まれてこないと私は考えています。 世界的な弊害の歴史の教訓があるにもかかわらず、その過程を日本も辿る必要はどこにもありません。 「冷たい改革」は、社会的立場の弱い人に耐え難い痛みを押し付けます。 中間層の厚みを奪い、社会の安定的つながりを奪い、犯罪を増加させ、伝統や文化さえも破壊します。 私たち民主党の目指す社会は、「温もりのある改革」「安心の改革」の先にあるもので、第3の道の改革が目指すものと相似しています。 人に寄り添う仕組みに様々な資源を集中することが、これから最も肝要となると私は考えています。 民主党はかねてから、コンクリートから人への改革・行財政の抜本改革を民主党は主張しています。 改革そのものはあくまで手段であって目的ではありません。 改革のスピードもそこに生きている人間を無視したものであってはなりません。 必要な資源を生み出すことで、必要なセーフティネットに集中投入が可能になります。 私は、これらの考え方をさらに多くの世界の友人たちと詰めて、普遍的な理念体系として打ち出して行きたいと考えています。 民主党に、最も必要なものは普遍的な時代を拓く為の理念であり、明確なビジョンです。 総合政策企画会議担当ネクスト大臣を拝命しました。 具体的な政策の中に、私たちの目指す社会像を指し示して行きたいと思います。 * 総選挙・地方選挙のために国会通信配信を停止しておりました。 * 原口一博が名刺交換をさせていただいた方にも4期目から配信させていただくこととしています。 ■ DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録
|
|
|
|