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| 2005年11月8日 原口一博国会通信(182) DIGITAL SYOKASONJYUKU はてなの挑戦 第10回情報通信政策研究会 集合知のビジネスモデルについて 【第10回情報通信政策研究会】 私が座長を務めている情報通信政策研究会に「はてな」の近藤淳也社長を講師にお招きしてお話をお聞きしました。 ブログから新しい「集合知」のビジネスモデルで、まさに最先端のアルファなお話が聞けました。 講演の演題は、「「はてなが拓くブログ文化とネットコミュニティの行方」でした。近藤社長のご講演からいくつかの論点を抜き出してご紹介したいと思います。 【はてなとは?】 はてなとはWEBサービスでも急成長しているネット上で新しい仕組みを作っている注目企業です。人力検索サービス「はてな」「はてなアンテナ」「はてなダイアリー」「はてなブックマーク」などでも有名です。 東洋経済「ブログ資本主義」の中でも「はてな」が特集されています。 ほとんど全員が自転車通勤でお菓子食べ放題(?)。 毎日、技術勉強会(研究・技術志向) ミィーティングは立って毎日行い記録して毎日公開、ユーザーも参加・出張オフィスと称し、他者のオフィスで仕事(自分の好きなところで仕事)。 するなどとてもユニークな会社です。 ポストヒルズ族ともいうのでしょうか、お金儲けを第一義的な目標としていないのも特徴です。 外部の資本を入れずに立ち上がっているベンチャーで、自分たちの意思決定で面白い試みを行っています 機動力のある組織をゼロから立ち上げて回せるところにも注目です。 【多くの人たちを巻き込みながら進化】 「とりあえずやってみる」ことに価値が生まれてきています。 50%の完成度でもサービス・リリースすることで新しい可能性が生まれます。 足りないところを皆が補っていくのです。 ある程度面白いアイデアがあれば、即リリースするのも特徴です。 公開してユーザーが飛びつくことで様々なフィードバックを得ます。 多くの人たちの知恵を巻き込みながら進化させていく新しい形態です。 【つながっていることによって生まれる価値】 見ず知らずのブロガーとでもつながっていけます。 つながることによって生まれる価値があります。 目的は書くことではなく居ることへ変化を遂げています。 目的があって行く場所から目的がなくてもいる場所へ。コミュニティは場所として価値を持ち始めています。 玉石混交の文章から面白い文章だけ探したいと思ったら、どうすればいいのでしょうか? 少し前まではサーファーがディレクトリー上のツリーをつくることで検索を行っていました。 しかし、膨大な情報です。誰も全部を見ることできません。 情報量が多くなればなるほど従来の方式は、破綻して機械型(ロボット型)になってしまいました。 すなわち、一部の人間だけが全体を俯瞰できる時代がインターネットでは終わったことを意味します。 検索ロボット・検索エンジンで探すのではなく、多数の人間の力を使う=フォ−クソノミーの考え方が現れてきました。 これはみんなで分類する仕組みです。 自分のための行動が他人のためになる仕組みは、協働の新しいビジネスモデルを展望させます。 ブックマークでつながることも起きています。 自分のブックマークに面白い記事を放り込めば、自分のためのクリップ集ができます。 しかし、それを何万人もの人が行えば皆が注目しているのは何かが瞬時にわかることになります。 【集合知】 WISDOM OF CROWDS(集合知)とでもいうべき相互作用がネット上で新しい可能性を生み始めているのです。 多数の人間の知恵を少しずつ集約することで生まれる可能性は、予測市場さえ作り出します。 世の中の出来事を仮想的証券市場で予測すればマーケティングができます。 仮想市場から集合の知があぶり出る仕組みです。 【共有する・公開することで生まれる可能性】 Tag cloud、WEB2.0などもこの秋から話題になっているキーワードです。 WEB AS PLATFORMといいますか、ユーザーがサービスを勝手に拡張する仕組みも斬新です。 例えば、アマゾンドットコムは、社内のデータベースに様々なデータを格納し、それをユーザーに画像すら公開しています。 「ブログで音楽のことを言いたければアマゾンのデータに。」 アマゾンは、データをユーザーが勝手に加工することができることで、紹介のチェンスを獲得することができます。 普通に考えるとデータを公開して人に使わせると危険や損を生みます。 しかし、ここでは、好きに拡張して自由にできることを紹介して加工することができます。 グーグルマップでは、世界中の衛星写真を開放していますので、どんな事業者でも好きに加工ができます。 「囲い込まず公開することでリミックスができる。」 これこそが、新しい集合知のあり方だと考えます。 データを公開することで自社の商品を最後に買ってくれるというビジネスモデルが成立しています。 【何をどのくらい公開するのか】 インターネット上のサービスは、様々なレイヤーがあります。サーバー・データ・アプリケーションなど対象も様々です。何を誰が開発するのか?どんなものをつくるのか? そしてディレクターは誰なのか?コンテンツは何でユーザーは誰なのか?どこまで公開するか? 公開の度合いも段々と下の層まで拡大してきています。 少し昔は全部を自社でつくっていました。 しかし、今では、コンテンツそのものをユーザーがつくることも可能です。 あるいは、ユーザーが書き込むことそのものがコンテンツとなっている場合もあります。 ディレクターの役割をオープンにすることで新しい創造が起きています。 さらにディベロッパーの層までオープンにというオープン・リソースが新しい可能性を拓いています。 データだけは公開するので勝手に作ってくださいというWEB2.0。サービスのフレームのサービス、つまりメタサービスも出現しています。いずれにしても確実に言えることは、「ユーザーを巻き込んでやっているところにかなわない。」ということです。 「たくさんの人の知恵を使って何ができるのか?」というのは、政治にも同様のことが いえます。 私たち政策ネットワークも同じです。 自分たちだけの利益を追っている人はお呼びでありません。 いかに多くの人を巻き込んで創造と自己実現を体感していただくか? 次なる政権政党のあり方を「はてな」の挑戦が教えてくれています。 ■ DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録
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