2006年1月1日
原口一博国会通信(185)                    DIGITAL SYOKASONJYUKU

         アジアの平和と繁栄 DIGITAL 松下村塾
                           
 新しい年が始まりました。
 希望と祝福にあふれた一年となりますようにお祈りいたします。


 昨年の暮れに、ベトナムと中国を訪問しました。
「繁栄はアジアに巡り来る」と言ったのは、師・松下幸之助氏でした。

 
 中国の改革開放路線を支援し、平和的な台頭を助ける魁となったのは、松下幸之助氏です。
 繁栄がアジアに巡ってきていることを目の当たりにした訪問でした。
 私たちは、弟子として、その理念を引き継ぐ責務を負っていることをこれまで以上に自覚しました。

 この絶好のチャンスを利用して、今こそアジアの冷戦構造に終止符をうたなければなりません。
 協栄の枠組みを築く絶好の機会を逃せば、再びアジアは混乱の場と化してしまうでしょう。
 未曾有の変化が起きています。
 この変化を私たちは、どのように生かすことができるか問われています。

 変化は導き方によっては、混乱をもたらしますが、慎重に互いを尊重しながら良い関係を導けば、さらなる平和の土台となります

 世界は「温和なる」リーダーによって導かれるべきですし、指導者は大きな視野を持ち「自由と寛容」をもって人々を導くべきです。
 
 自らの国の伝統や文化を大切にすることは、とても大切です。
 民族主義や愛国主義は、本来は排外主義とは無縁です。強い自我は、異なる文化にも寛容で理解に富んでいます。

 しかし、近年の日本を覆うのは偏狭なナショナリズムです。小さな政治が大きな混乱を生んでいます。

 中国のGDPは、昨年の暮れに世界の6位から4位に上昇しました。軍備の拡大も急です。
 しかし、それだけで中国を敵国視する理由には、なりません。
 大切なのは、ともに共栄するウィン・ウィンの関係をどのようにして築くかということです。
2
 006年の政治。世界の繁栄と平和、日本の発展のためにどのようなものであるべきか、皆さんと考えて行きたいと思います。

 昨年の元旦は、朝まで生テレビでスターとしました。今年は、森永卓郎さんの番組で皆さんにメッセージを送ります。
 
 この特別番組のタイトルは「ニッポン放送報道スペシャル 与野党議員新春放談2006年明るい日本のキーワード」です。
 ゲストは自民党の石原伸晃さん、社民党は党首の福島瑞穂さんと私です。
午後5時から6時までニッポン放送をお楽しみに。

 今年も精力的に頑張ります。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
益々のご活躍とご多幸をお祈りいたします。

* ** データ編 ****
添付ファイルは、昨年の暮れに放送された、森永さんらとの対談です。

「森永卓郎 朝はニッポン一番乗り」より、私との会話聞き取りメモ
http://www.1242.com/morinaga/


(森永さん)
 今年最後の森永総研は、テレビ・タックルでもごいっしょしていただいています、民主党の次の内閣郵政改革担当大臣の原口一博さんにおいでいただきました。

 よろしくおねがいいたします。

(原口)
 よろしくお願いいたします。

(垣花さん)
 簡単ではございますが、原口さんのプロフィールをご紹介させていただきます。 
 1959年佐賀県佐賀市生まれですから、森永さんも佐賀ですよね?ルーツは?

(森永さん)
 うちは、佐賀県の嬉野というところなんですよね。

 (原口)
お爺様は町長さん。有名な。初代町長。銅像があります。

 (垣花さん)
あ、そうなんですか。

(森永さん)
 どうぞ。(笑い)

 (垣花さん)
なるほど、お爺様はこんな孫なんて思っていないでしょうね。(笑い)

 佐賀県佐賀市生まれ。現在46歳でいらっしゃって、東京大学ご卒業後、松下政経塾に第4期生として入塾されました。
 そして1987年に27歳の若さで佐賀県県議会議員に立候補して史上最年少で当選されました。
 96年には衆議院議員選挙初当選。そして今年の9月の総選挙では、見事4期目の当選をされています。
 先ほどもご紹介がありましたが、民主党次の内閣郵政改革担当大臣として日々、精力的に活動されています。

 (原口)
 今、もう一つ、総合政策企画担当といって、いわゆるインナーキャビネットの担当大臣もしています。

(森永さん)
 うわー、はい。

 (原口)
今までの自民党さんで言うと、いわゆる竹中さんの(経済財政諮問会議担当大臣の)役割をしています。

(森永さん)
 まあ。両方。(笑い)

(森永さん)
 はい、そして今年、2005年にも政界にはいろいろなことがあったのですけど。
 原口さんには、この2005年の政界を振り返って総括していただきたいと思います。
 
 まずはですね。今年の政治の世界は、一言で表すとどういう政界でしたか?

(原口)
 ちょっと辛口なんですけど、破壊と喪失です。

(森永さん)
 破壊と喪失?

(原口)
 大切なものが壊れました。
 いわゆる民主主義、これの基本的ルールやあるいは他国との対話・信頼。こういったものが大きく壊れてしまうというのは、とっても怖いことですね。

(森永さん)
 はい、それでは具体的な事に入って行きたいと思うんですけど。
 今年も様々なニュースがあったのですけど、原口さんから見て、今年の3大ニュース。これはなんでしょう?

(原口)
まず何といっても、第一は、小泉自民党圧勝・解散総選挙ですよね。

(森永さん)
解散総選挙が・・・

(原口)
アメリカの民主主義は、9.11テロで壊れたけど、日本の民主主義は、9.11で非常に危機を迎えました。

(森永さん)
あのー。やはり自民党を国民が圧倒的に支持したという現実は・・・・

(原口)
ええ。その現実は、謙虚に受け止めなければならないと思います。
(小泉改革で生まれたものも公平に評価しなければなりません。
 しかし、壊れたものについても誰も言わなければ、私たちは、その声を代弁するべきです。)

(森永さん)
はい。

(原口)
しかし、これで(全て)良しとしていいものか。
 私はそうではないと思います。
(政治の大きな)極が二つなければ・・・・。
 官僚社会主義はもっと広がっているわけだし、多元的な価値や・・・。
 
 まずは言論が失われましたよね。国会、森永さん、あの(総選挙の)後、来られたらおわかりだと思いますけど気持ち悪いですよ。
 
カルト教のね。なんかそういう中に迷い込んだみたいですよ。

(森永さん)
うーん。それは、自民党の議員が発言すると一斉に拍手がおこるということですか?

(原口)
いや。自民党議員ではないんですよ。総理がご発言になると、本当に拍手の嵐なんですよ。
 (ナチス・ドイツの)ゲッペルズとか、ああいう人たちが生きていた時代、こんなだったんじゃないなと思います。

(垣花さん)
ワンマン中小企業の社長を持ち上げるみたいな雰囲気なんですか?

(原口)
 いや中小企業ではないですよ。カルト教の教組を持ち上げる。本当に僕は怖いなあ。

(垣花さん)
 なんか格差が広がっているということは、本当は生活が苦しくなっている人たちが逆に小泉さんに

 (原口)
ええ、

(垣花さん)
投票したっていう事が良くわからなかったですね。

(原口)
 そうなんです。不満がたまっている。
彼らは、その元凶に向かうのではなく、目の前にいる、公務員とかそういう人たちに不満が向かっていった。
 破壊のエネルギーというのはある意味で怖いですね。

(垣花さん)
うーん

(森永さん)
では、二つ目の注目ニュースというのはなんでしょうか?

(原口)
二つ目は、市場を壊す人たちが出てきたということです。

(森永さん)
市場?

(原口)
西武問題もそうでしたね。それから、この放送局も、随分揺れましたよね。

(森永さん)
はい。

(原口)
 それこそ市場というのは、みんなが平等でなければいけない。
 平等を壊してお金を持っていれば何でもできるんだ。
あるいは、市場に開示をしている、その情報さえ嘘をついているということが起こりました。

(森永さん)
うーん。
はい。

(原口)
市場も政治もそうですけど。大きな黒い手が伸びてきた。そういう時代だったと思います。

(森永さん)
うーん。何か世の中ではなね。
お金を持って、ルールに乗っ取ってやっているのだから、何をやってもかまわないじゃはないかというのが世論の主流になったと思うんです。

(原口)
 それが怖いんです。森永さん。
まさにね。コンプライアンスというのは、法令遵守じゃないんです。

(森永さん)
 違うんですか?

(原口)
 違うんです。コンプライアンス=法令遵守、つまり法さえ守っておけば後何をやってもいいというのではないんです。
 社会の最低限のルールを決めたものが法であって。
 それは最低限なんです。
 あくまで。(法令遵守)それだけで全てだなんて思ってもらっては困るし。
 それこそ、法の隙間を縫って、それこそ大もうけする人間が真面目に頑張っている人たちより先に行く社会。
 これは決して健全な社会とは言えませんね。

(垣花さん)

 なんか、実際にね。
その時に社内にいた人間としては、圧倒的なお金を持った人間が横から急に現れたときに、社員って一体何なんだろうなと本当に思いましたよ。

(原口)
 ええ。
本当に創造している人たちが後ろに行って、そしてお金という記号だけが前に出てくる。こんないびつな社会はないです。

(森永さん)
うーん。でもあの事件の時にですね。その金融庁がこれでいいんだという見解をいち早く出しましたよね。

(原口)
 ええ。全く信じられないですね。
 全く信じられないし、あんなことだから金融庁はいらないんですよ。
 つまり金融資本主義にとっぷり突っ込んでしまっている。入ってしまっている。 
 じゃ、誰を守るのか?彼らが守るべきは市場の公正性であり、国民ですよ。

 その権利を守らなきゃならない(保障しなければならない)人たちが、自分たちのルールの不手際を転嫁しただけですよ。

(森永さん)
 そもそも、法整備がお金を振りかざしてくる人たちが登場するっていうことを想定していなかったということですかね。

(原口)
というか。そういう人たちが出てきたときに排除しなければならないんですよ。
法で何でもかんでもやるっていうのは、さっき申し上げたように。

 あのカントの哲学だってそうですよね。自律なんです。

 自分を律するんです。自分を律することができない人たちは、市場にきてはいけないんです。
 何故かと言うと、市場っていうは市民のものですから。

(森永さん)
はい。わかりました。それでは三つ目のキーワードは何ですか?

(原口)
これは、やっぱり中国ですね。

(森永さん)
ほおー。

(原口)
私は、今年、あの北京に行ってきましたけれども。本当に彼らが反日教育をしようと本気で思えば、今年は最高の年です。

(森永さん)
最高なんですか?

(原口)
最高。つまり、今年は抗日戦線勝利60周年ですから。
 彼らが本当に組織的に(反日運動)を行おうと思えば、最高に良い年ですよ。

 だけども、僕たちが日本の皆さんに、ぜひわかって欲しいことがあります。
それは、彼らの中にもやっぱり日本との協力や協調・友好というものを一生懸命頑張っている人たちがいるということです。

 4月の反日デモ以来、(反日暴動)は、収まりましたね。そのことを見て欲しいんです。

(森永さん)
うん。

(森永さん)
私は、原口さんと全く同じ意見を持っています。4月16日の反日デモのときに、上海にいました。
 丁度その時に、おもちゃを買いに行っていたんですよ。(笑い)
中国の人たちは私たちとずうっと抱擁を繰り返していましたから。

(原口)
ああ。

(森永さん)
あの本当にね。みんな中国の人たちが日本嫌いなわけではなくて。

(原口)
じゃないです。

(森永さん)
寧ろ親日感情を抱いている人たちはたくさんいるんですよ。

(原口)
たくさんいます。

(森永さん)
だから日本の最大の貿易相手国でもありますし。やっぱり世界と仲良くやっていかないとだめですよねえ。

(原口)
だめですね。やはり東アジアに繁栄が巡り来ているわけですよ。そこで冷戦構造を終わらせるチャンスなんですよ。発展の中で。

(森永さん)
はい。

(原口)
そのチャンスをしっかり掴みましょう。
 そのためには中国とも森永さんおっしゃるように抱き合う必要まではないかもしれないけど。

ウィン・ウィン(WIN―WIN 互が発展し平和であることが最大の利益となる関係)を確認しあうことが大事ですよ。

(森永さん)
はあ。
その中で今の自民党の外交姿勢は、どういうふうにお考えになっています?

(原口)
いやあ、私は怖いと思いますよ。
非常にドメスティックだと思います。外交と言っていても内向きに言っているでしょう。
 内向きに強い言葉。
 民族主義といったものを政治利用してしまえばですね。

 民族主義・愛国主義というのは本来は、排外的なものではないんです。本来は、相手を認めるというのは強い自我が必要ですから。

(森永さん)
うん。

(原口)
だけども今、逆ですよね。
 人をけなして自分の所を固めている。これは、相手も同じことをやってきたらば、もう収拾がつきません。
(森永さん)
わかりました。
それでは、原口さんからご覧になって、来年の政治の世界。
 これは非常に大きな変化が見込まれるんですけど、一言で表すと、どういうことになりますか?

(原口)
ええ。キーワードは流動化です。

(森永さん)
 流動化?

(原口)
 ええ。

(森永さん)
 具体的に何が起こるという・・・?

 (原口)
つまり、小泉劇場でそれこそ見えなかったもの、隠されていたもの。 それが一気に出てくる。

(森永さん)
はああ。

(原口)
 そして本当の意味での「希望の改革」。国民一人一人、主権者の側に立った。
 外交で言うともっとハト派で、内政で言うと人権やあるいは一人一人の人間の尊厳をもっと大事にする、そういう政治が現れてくる。

(森永さん)
政界再編も辞さずということですか。

(原口)
そうですね。もう古い枠組みこだわる必要は全くない。
それよりも人間の尊厳。一人一人の人権。これを中心に据えてこれまで以上に頑張って行きたいと思います。

(森永さん)
はい。わかりました。

(垣花さん)
 ありがとうございます。
 今年の森永総研のトリを飾っていただいた民主党の原口一博さんには、実は2006年の元日の特別番組にもご出演していただくということになっています。

 この特別番組は、タイトルは「ニッポン放送報道スペシャル 与野党議員新春放談 2006年明るい日本のキーワード」と題しまして。

 ゲストに民主党の原口一博さん、そして自民党の石原伸晃さん、社民党は党首の福島瑞穂さんというお招きいたしまして、来年の1月1日ですね。

 元日の夕方の5時から6時までおおくりいたします。そして番組の進行役は・・・。

(森永さん)
私です。 森永卓郎です。
森永やります。
 小泉劇場・景気回復・ポスト小泉・ブーム予想など。
 もうあらゆる観点からですね、2006年を象徴するキーワードごとに、この豪華メンバーで討論をしていただきます。

元日の夕方5時からです。お楽しみに。

(垣花さん)
そして原口さん、元日もよろしくお願いいたします。

(原口)
よろしくお願いいたします。

(森永さん)
はい。今朝のゲストは民主党の原口一博さんでした。
ありがとうございました。

(垣花さん)
ありがとうございました。

(原口)

ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

    DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録