2010年01月31日(日)
佐賀選挙区次期参議院議員候補内定・甲木美知子さん

 
 私が代表を務める民主党佐賀県連において常任幹事会を開き次期参議院候補内定者として弁護士の甲木美知子(かつきみちこ)さん(38歳)を決定しました。諫早湾干拓事業によって宝の海が失われたとして多くの皆さんが潮受け堤防の開門調査を求めています。甲木さんは、その中心となって漁民や市民の皆さんと訴訟を行っている「蘇れ!有明海訴訟弁護団」の中心メンバーでもあります。民主党佐賀県連は、この原告団と歩調をともにして、宝の海を取り戻すための活動を行ってきました。
 帰宅途中に亡くなった安永健太君。安永健太君は知的障がい者でした。「知的障害者への理解があったならの健太君は亡くならなくてよかったのではないか」「どうして何もしていない健太君が取り押さえられて亡くなったのか?」「真相を解明しなければならない。」「障がいを持った仲間が安心して暮らせる社会を作らなければならない。」市民の思いが「安永健太君の死亡事故を考える会」結成につながりました。民主党佐賀県連も支援をしていますが、この会の先頭に立って真相の究明に活躍してきたのが甲木美知子さんです。

 弁護士資格をとるまでの8年間も含めて甲木さんは、けして順風満帆の社会人生活を送っていたわけではありません。派遣労働のつらさや非正規雇用の理不尽さを身をもって体験していますし、40度の高温の中でタイアをつくる工場にも勤務していました。
「弱い立場の人たちが守られない政治。長く続く自民党政治に何も期待するものはない。それよりも弁護士としての日々の活動によって、弱い立場の人たちを守りたいと自分は活動してきました。しかし、民主党政権ができて楊場ダムの中止や障害者自立支援法の廃案など政治が国民に取り戻されることになりました。まさにコンクリートから人への政策の大転換がなされています。私はその流れをより確かなものにしたい。弱い立場の人たちがより強く守られる社会を作りたい。自分自身、派遣労働者としての経験をしましたが、働く人たちを守りたい。」もし志を遂げることができれば、佐賀からは初めての女性参議院議員となります。
甲木さんの言葉は「澄んでいて」多くの人たちの心に染わたっていきました。2000人以上の次期参議院選挙の公募者。佐賀県連から党本部に候補者としてあげた4人の素晴らしい皆さん。中でも私たちが何故、甲木さんを選んだのか?記者会見で問われた私はその理由を3つあげました。
1. 広がる格差、厳しい社会情勢の中においても弱い立場の人たちを守ろうと一貫して行動してきた甲木さんの暖かさ
2. どんなに不利な状況でもけして諦めず、夢を形にしてきた甲木さんの強い意志と優れた能力
3. けしてぶれず、信念を貫いてきた甲木さんへの主権者の信頼

 今回は惜しくも選に漏れましたが最終選考に残られた他の3人の方々にも、次のチャンスをと選対委員長と話をしました。