2010年01月30日(土)
緑の分権改革の魁としても期待・北九州市の試み エコタウンセンター視察

 
 北橋北九州市長さんのご案内で緑の分権改革のモデルともいうべきエコタウンセンターを視察
しました。鉄の町、北九州は日本の高度経済成長の原動力となった町です。しかし、同時に産業
構造が大きく転換する中で、残された工場跡地活用や公害問題など厳しい環境を克服する必要に
迫られた町でもありました。北九州市若松区のエコタウンセンターで北九州市がいかに公害を克
服したか、そして環境に配慮した最先端技術を導入してクリーンエネルギーなど、地元の資源を
官民一体となって活用し、地域の活性化につなげる取り組みを行ってきたか説明を受けました。
 
 環境産業の集積と活用・自然エネルギーへの大きな転換。北九州市の試みは、中央から自立した
社会システムを持つ地方都市を作っていくためにもとても大事な試みです。

 地域の富を生み出す力・・・「創富力」
 
 権限財源を地方に移譲するだけでなく、エネルギー生産・消費や富や豊かさを生み出す仕組みその
ものを変えていく必要があります。スマートグリッドの取り組みも考えられています。私は大きな期
待をこめて市民参加型の環境事業で、北九州市が日本全体を引っ張っていく役割を担って欲しいと話
しました。北九州市は、国の環境モデル都市に選ばれています。
北橋市長も「日本の新しい成長につながっていくようにアジアとエコの2つのキーワードを念頭に実
践に取り組んで成果をあげ地域が豊かになるモデルとなるよう目指してがんばっていきたい」と述べ
られました。アジア、特に中国などとも積極的に交流。人づくりが地域づくりの中核として位置づけられているところにも大きな関心を持ちました。
 北橋市長さんはじめ、ご協力いただいた皆さんに心からの感謝の言葉を捧げたいと思います。

http://www.kitaq-ecotown.com/



 「MOTTAINAI」は、ワンガリ・マータイさんの言葉です。マータイさんは、環境分野初のノーベル平和賞
を受賞したケニア人女性です。

Reduce(ゴミ削減)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)
そして、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)

日本の自然と調和した営みと歴史。初来日した時にモータイさんは、「もったいない」という言葉に出会い、こ
の考えを世界に広めようと決心されました。


「もったいない」は世界の環境を守る合言葉です。

 エコタウンでは全てが資源として再利用されていました。まさに「もったいない」の理想の実践例です。