2009年06月13日(土)
理念なき郵政民営化の果て・政権崩壊へ

 
理念なき郵政民営化・公益の私物化の果て~

 分社化ありきの民営化・公益の私物化の果てに、日本郵政は業務改善命令を
出され、ガバナンスに大きな疑問のついた経営そのものに国民の不信の目が注
がれてきました。

   
 私は民主党「次の内閣」総務大臣であるとともに衆議院総務委員会の筆頭理事
でもあります。総務委員会でこれらの日本郵政の問題について集中審議をするよ
うに求めてきました。しかし、集中審議を行うことに対してコンセンサスが現場
でできていたにもかかわらず、突然、与党から集中審議は受けられないとの申し
出。理由も何もなく、ただ受けられないと繰り返すばかりです。

 
 11日の本会議で鳩山総務相らとも郵政の問題について議場で言葉を交わしまし
た。「今日だって集中審議できたはずですよね。」 突然の集中審議からの
「逃亡」に憤懣やるかたなしです。
「本当に卑怯なことをするよ。」と投げ捨てるように言った言葉の中に無念さが
滲み出ていました横槍?いずれにせよ予期しない何かが入ったのではないかと感
じました。

 結局、かんぽの宿売却問題をはじめとする日本郵政の問題は「正義の問題であり、日
本郵政の西川社長の再任は認めない。」としていた総務大臣が辞任。
(事実上の罷免と見るほうが正しいのかもしれません。)

 内閣の生みの親である鳩山大臣更迭は政権基盤の弱い首相が構造改革派を恐
れたためとの見方が支配的です。 日本社会を疲弊させた小泉路線の亡霊に怯え
て友人を切り捨てたとしたら麻生首相に次はありません。
政務官も辞任するなど衆議院任期満了を控え与党に動揺が走っています。  
 

 12日の辞任は既にこの時に織り込まれていたのかもしれません。
 結局、総務委員会理事懇談会は15日に開くことになりましたがこの辞任でそれ
さえもどうなるかわかりません。

 日本郵政の決算が出て、しかも不動産売却等についての第三者委員会の報告も
出ています。数次にわたる業務改善命令、そして株主総会と審議を逃げ回る理由
はどこにもありません。

 3つの大臣を1人の大臣が兼任し、2つの大臣ポストを1人の大臣が兼任。もう
内閣は空中分解と言わざるを得ません。6月末の解散日程もまことしやかに囁かれ
始めました。いよいよ政権交代に向けてのカウントダウンです。郵政事業におけ
る国民の権利を保障するためにも、この戦いに勝利します。