2009年03月16日(月)
清原和博さんのコメント

 
【清原和博さんのコメント】
 サムライ・ジャパンがキューバを6対0で下しました。
 清原和博さんのコメントもとても優しく、心に残りました。おなじ「かずひろ」という名前もあって、スーパー・スターを若いころから応援してきました。しかし、これほどの大選手でも多くの困難との闘いでした。
 本当に稀有の運命を背負った方で、つらい野球人生を送ってこられた裏側もわずかながら知るだけに、今日の優しいコメントが余計にしみました。

 9回表の村田選手の打順の時でした。韓国戦に完封負けした責任。犠牲フライを打てなかった4番の責任に話題が及んだ時でした。懸命の努力で今日のキューバ戦で犠牲フライを打った村田選手。この9回の打席でもセンター前にクリーン・ヒット。今日、2打点目を上げました。

 これで「お墨付きを与えてもいいですね。」というアナウンサーの問いに答えて清原さんは「もう少し頑張ってもらいましょうか。」とのコメント。

 普通の人でしたら、まだお墨付きまで与えられないと思っていたら「後、一歩ですね。」というコメントがやっとではないでしょうか。苦労に苦労を重ねた人だけに、このような前向きのコメントが出せるのだと思います。

 私は、自分を人を裁く立場に間違っても置きたくないと思っています。まるで自分がまるで「裁判官」であるかのように振舞うことは恐ろしいことです。
 
 人を非難し、人を裁くことを生業とするコメンテーターもいますが、避けなければ、恐ろしい化け物を自分の中に飼うことになるのではないかと危惧します。人には、その時には、どうしても超えることのできない壁があるのかもしれません。今日はできなくても明日はできる。人の可能性を信じて、いつの日にも応援する姿勢に自分をおきたいと思います。

 「ビリッカス」であった自分を思えば、とてもそんなことは言えません。政治の世界は、健全な批判は大切です。しかし、ビジョンなき批判は、非難と区別がつきません。不遜こそが最大の敵だと思います。

 清原さんが今日の試合でも大事なことを、たくさん教えてくださいました。