2009年01月07日(水)
原口一博国会通信2009年2号

「澄んだ瞳に託したい」
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 予算案を国会で修正することの意味

 
 第171通常国会。今日から第二次補正予算の予算委員会審議に入ります。
しかし、この第二次補正予算案には定額給付金等多くの問題が含まれています。

 通常国会冒頭の本会議で財務大臣が財政演説を行いましたが、第二次補正予
算の「古く遅れた証文」を棒読みされて議場はしらけた様にざわめいているだ
けで、与党席からも拍手らしい拍手も聞かれません。 
 
 早期の成立をという言葉が白々しく響きます。10月の末に発表したものを年
を越えての予算提出です。、しかもないと言っていた埋蔵金を7兆円超を使っ
て使っています。これで何をしようというのでしょうか?

 第二次補正予算の審議と平行して本予算を審議するなどと言っています。
 総務委員会も「9日に法案審議するようにと自民党国対の指示でございま
して・・・。」と与党理事が申し訳なさそうに言います。

 予算委員会審議すらしておらず、法案さえ聞いていないのに審議日程を自民
党で決めたとのこと。強行・超強行で突破しようとしていると思われます。

 最初は威勢がよくケンカごしで突っかかってきますが、途中で失速し続け
ています。麻生自民党の傾向なのかもしれませんが、いつも竜頭蛇尾です。
 戦略や勝算があってのことだとは思えません。
二世三世の人が多いからでしょうか?人が従って当たり前だという姿勢は傲
慢そのものです。違う意見だからこそ政党も違うのであって、ましてや定額
給付金などという愚かな政策を賛成できるはずがありません。
 
 そもそも予算審議権が日本では狭く解釈されすぎています。
私は過去3回予算の組み替え案を提出いたしました。
内閣が予算を提出したら1円も修正できないというのは、立法府の弱さそのも
のを象徴することだと私は思います。

 定額給付金など飲めるはずのない予算と緊急雇用対策など火急速やかに国
民に届けなければならない予算と抱き合わせで出されたら、お手上げになる
など、立法府としての役割を放棄しているとさえ思えます。

 高額所得者は辞退すべきだと胸を張っていた首相が、ここへ来て方針転換。
最高責任者の言葉が軽く何を座標に議論していいか与党でさえ戸惑っている
くらいです。一人一人の議員が訳もわからずに納得もせずに政府与党だから
と賛成するのであれば立法府の努めは果たせません。

 多くの民主主義国家では、 予算案は修正・分離採決することが当たり前
となっています。裸の王様なのは、麻生氏だけではありません。
立法府そのものも悪しき慣行に囚われていては国民の負託に答えることは
できません。根本からの改革が必要です。