2010年01月04日(月)
原口一博国会通信2010年4号☆

 トリクルダウンの砂漠からファウンテンの花園へ

「澄んだ瞳に託したい」
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 強い人が前を走っていさえすれば、そのおこぼれの滴りで後は大丈夫というトリクルダウン(富の自然浸透)理
論がしきりに唱えられました。2000年代の初頭に行われた構造改革はこの理論で成り立っていたと思います。

 しかし、実際は格差が拡大して日本は国際競争力を落としただけに終わりました。中間層は厚みをなくし、地方
は疲弊をしてしまったからです。市場はエクイティ(株式 equity ⇔ equal 等価性 )という言葉に象徴さ
れるように参加者に「平等」に競争の機会が担保されることで成り立ちます。ところが「官から民に」というスロ
ーガンのもと公益の私物化が進めば、経済そのものも活力を失います。

 私はトリクルダウン理論による構造改革で砂漠のように乾いてしまった日本を再生させたいと考えています。

 緑の分権改革は、社会のバリアを取り除き、一人ひとりを大切に生かすという考え方に基づいています。
トリクルダウンではなくファウンテン(湧き出る泉)理論に基づく変革を神野直彦先生(地方財政新議会会長)と
の対談で確認させていただきました。

 佐賀を始めとする地方には、たくさんの人材と豊かな絆があります。地域の学びや再生を通して、日本のどこから
でも成長を遂げることができる基盤をつくることが大事だと私は考えています。

  人々を「エンパワー」することができれば、まるで湧き出るように泉のように力を引き出すことができます。
泉が乾いた土地を潤すように地域が蘇っていきます。
地域主権改革を進める上でも、このファウンテン理論はとても重要なものの考え方です。