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第52回 「大隈祭に寄せて」


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羽田から3時間。台湾松山空港に降り立てば、台北の中心部です。都心と都心がこんなに近い空港は、他にはないかもしれません。東日本大震災の復興における日台協力をテーマに行われたシンポジウムに私も参加して参りました。

台湾史上最高の海外援助となる義捐金が東日本復興に向けて寄せられ日本からの深い感謝が捧げられました。義捐金集めを主導したのは、日本に留学経験のある人々で、特に稲門会などのつながりが大きかったとのことでした。

中小零細企業の支援のあり方から医療や福祉支援に至るまで被災地への思いを「卒業生」の方々が形にしています。私が佐賀の出身であることを知って、多くの皆様が大隈重信侯の偉業を讃え佐賀の皆さんによろしく行ってほしいと集まってこられました。

今年で没後90年になるというのに「人を育てた」つながりは、永遠に近いものだと感激いたしました。

憲政の常道を説き、民主主義を育むために力を尽くしたのも大隈侯でした。時まさに原発事故が終息するどころか深刻な放射能の影響に国民が戦慄するような事態に陥っています。

このような時に大隈侯であれば、どう対処されたのだろうかと考えをめぐらします。メルトダウンの事実も放射能の拡散予測も今になって知らされてはたまりません。国民のパニックを恐れたという言い訳も空虚に聞こえます。

民主主義の基本は正しい情報の開示です。時速300㎞近いスピードで走る新幹線を一両も脱線することなく安全に止めた日本人に世界の人々は驚嘆しています。どんなに受け入れがたい危機であろうとも正確に事態を伝えられれば、それを元に解決する叡智を日本人は兼ね備えています。

佐賀弘道館教育を受けた大隈侯。私たちもその流れを汲んでいます。「私は国民を信じる。そして国民とともにある。この危機をともに乗り越えようではないか」という声が聞こえるようです。

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写真上/4月23日、唐津保育会で「今、保育に求められているもの」と題して講演。
写真下/5月15日、大隈祭 神事の後に挨拶。

2011年8月号掲載


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