原口一博公式 | 立憲民主党 衆議院(佐賀1区)

第3回 「新しい技術と挑戦」


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米大統領の一般教書演説で、米国内における自然エネルギーの比率を20%まで高めるということがうたわれました。地球環境の保全問題は、まさに待ったなしです。地下に眠っていた資源を掘り出してエネルギーにすることによって地球温暖化など様々な問題を引き起こしてしまっています。1月にひまわりが咲いたり、蛍がみられたりするなど珍現象が今年もおき、温暖化による気候変動の危機は、多くの人たちに実感される形で迫ってきました。
このような危機感を背景に、佐賀にも自然エネルギー転換の先進的取り組みをしている人たちがたくさんおられます。佐賀市の太陽光発電の試み、伊万里の菜の花プロジェクト・はちがめプランの市民活動は、全国的にも有名です。佐賀大学の上原元学長が中心に進められている海洋温度差発電は、私も国会でも取り上げましたが、国家をあげた支援を進めています。
昨年、イラク支援活動を視察した折に、私は、クウェートを訪れました。運輸業や漁船漁業、農業など原油高で様々なところに大きな痛手が走っており、産油国であるクウェートでも首相や石油相に原油の安定供給を要求しました。その時のことでした、クウェート側から、佐賀発の「海洋温度差発電」の技術が、クウェートでも活用の段階に入りつつあり、大いに感謝をしていただきました。
国境を越えて、地球の反対側でも実感した佐賀の素晴らしい技術・研究。
技術立県を掲げた佐賀のハイテク研究会が発足して、私もそのメンバーとして20年以上在籍させていただいています。一回、一回の研究会の積み重ねの中から、産業発展の芽と雇用の基盤が作られていきます。学び、力を合わせることの大切さを故郷の「賢人」から数多く教えていただいております。
佐賀は人口86万の小さな県ですが、世界に冠たる技術がたくさんある県です。技術は、人そのものであり、教育そのものです。世界へ開く窓を探してみてください。

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写真:佐賀大学の海洋エネルギー研究センターにて。下は、上原学長からセンターの説明を受けるシーン。

2007年7月号掲載


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