原口一博公式 | 立憲民主党 衆議院(佐賀1区)

第37回 「小さな国の大きな活力 エストニア」


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エストニア共和国のアンドルス・アンシブ首相が訪問していただきました。エストニアは「歌う革命」でも有名です。30万人もの人が首都タリンに集まって自国の歌をうたい、独立を勝ち取った「無血の独立革命」です。自国の歌を歌うことさえ禁止されていた人々が手を結び、戦車の前に「人間の鎖」をつくって独立を成し遂げました。

アンシブ首相との会談は、とても友好的でかつ有意義なものでした。アンシブ首相は、会談の前日、札幌で50キロのクロスカントリー競技で完走されています。爽やかなスポーツマンです。情報通信分野でも多くの先進的取り組みがなされています。エストニアはXーroad(市民データ集中管理基盤)を整備し、これを介して政府の多くの組織のシステムの他、民間企業の多くがデータ連携をしています。市民はXーroadにアクセスすることで公共・金融・エネルギー・医療など様々なサービスを効率よく受けること可能です。
世界で初のインターネット投票を実施している国としても有名です。ICT分野など相互協力の一層の推進で一致しました。

人口130万人の小さな国ですが、世界の注目の国の一つです。パリのファッション・モデルの供給国としても有名です。
佐賀県は、同じように面積も人口も小さな県です。しかし、小ささを生かすこともできます。
私は世界一高速で高品質のブロードバンド環境を日本全国に普及させるべく、「光の路構想」を提唱しています。佐賀県にも離島があります。離島が抱える問題のガソリンは一時期200円超。今でも169円。エネルギー・コストも物流コストも高く極端な過疎化・少子化・高齢化。教育・通信・医療・雇用の格差に悩んでいます。しかし、不利を有利に。欠落を長所に転じる方策があるはずです。
皆で支え合う力の大きな佐賀県。エストニアと同じようにICTを佐賀県でも十分利用できれば、条件の不利な地域にも多くの豊かさをもたらすことができます。

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写真上/1月30日、北橋市長にご案内頂き、北九州エコタウンセンターを視察。
写真下/2月14日、佐賀市内にて国政の状況を街頭演説。

2010年5月号掲載


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