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第71回 「刑法改正と自由」

2013年03月13日 世界の中の佐賀

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佐賀の歴史を紐解くと明治維新を主導したリーダーたちの足跡がしのばれます。全ての法律の基は、人権にあるとした江藤新平侯の話は以前のこの特集でも触れました。
法律家や軍人を多く輩出しているのも佐賀の特徴です。
刑法制定に際しての第81回帝国議会衆議院戦時刑事特別法中改正法律案委員会会議録を取り寄せてみました。
この中に真﨑勝次代議士の質疑があります。
昭和18年の2月26日の議事録です。
「第一ニ伺ヒタイノハ、此ノ法律ニ依ツテ憲法ニ規定シタル所ノ精神内容ヲ、殆ド皆無ニ近イコトニスル所マデ之ヲ制限シ得ルモノカ否カ、ト云フコトニ第一疑問ヲ持ツノデアリマス。」

と述べています。
戦時中、しかも帝国議会で立憲主義に基づく質問がここまで堂々と行われていることに大きな感銘を受けました。昭和18年2月と言えば、戦争の帰趨を決する上でもとても微妙な時期です。憲法を変えることなくして、法律でもって憲法を超えていく危険について看破しているのです。これが真﨑甚三郎大将の弟である真﨑勝次衆議院議員の姿勢です。佐賀中学から海軍兵学校を経て、海軍大学校専修科、海軍砲術校高等科で学んでいます。生粋の帝国海軍の軍人です。戦艦の艦長も務め、警備船隊司令官などを歴任、海軍少将も務めています。

「刃に血塗らざる」のが日本の天皇政治の伝統とされています。 真﨑代議士の議事録をさらに読んでみます。

「第二ニハ此ノ法律ガ成立シマスト、憲法29條ノ日本臣民ハ法律ノ範圍内ニ於テ言論云々ノ自由ヲ有ス、是ガ殆ド有名無実ノ結果ニナルノデハナイカト思ヒマス。」

と追及しています。
改正するのであれば憲法を改正して行うべきで憲法の精神、言論の自由までも侵してはならないと主張している。

日々、部下の命を預かり、国の存亡の帰趨を決する最前線にいた方だからこそ言える言葉なのかもしれません。

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写真上1)第19 回吉野ヶ里ロードレースin 神埼市(2013 年1 月20 日)
写真上2)林農水大臣と佐賀県関係者との意見交換会(2013 年2 月2 日)
写真下1)伊勢神社大祭(2013 年2 月10 日)
写真下2)佐賀大和ジャスコ前にて街頭演説(2013 年2 月11 日)

2013年3月号掲載


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