第38回 「カリブ海の光 光となりて 勇気となりて」
被曝のマリアに捧げる賛歌
ベネズエラ駐日大使である石川成幸大使の結婚式で祝福のご挨拶をさせていただきました。石川大使は、日本と南米を結ぶ協力の架け橋の構築に大きなリーダーシップを発揮されています。私がペルーから発したリマ宣言後、地上デジタル日本方式をいち早く採用していただいたのもベネズエラです。ン
長崎の浦上天主堂で歌われた「被爆のマリアにささげる賛歌 アヴェ・マリア」。
「被爆のマリアのメッセージ」。この地球に、憎しみではなく愛を。軽蔑ではなく尊敬を、恐れではなく安らぎを、絶望ではなく希望を、対立ではなく和解を、戦争ではなく平和を! 石川さん、コロンさんご家族にいただいた暖かい絆のメッセージ。どれほど多くの人たちが平和を誓い勇気を分け与えていただいたでしょう。
新婦さんは、「被爆のマリアにささげる賛歌 アヴェ・マリア」を世界に向けて発信されたエリック・コロンさん、コロン三木佳子さんのお嬢様、コロン・えりかさんです。自らもお母様の主催される女声アンサンブル「カメルータ神戸」のソリストとして演奏活動を続けておられます。
長崎は原爆の受難にあった町です。
私の活動の原点である佐賀にも長崎の原爆によって被曝した方々がおられました。小さな頃、悲惨な現実。一瞬にして人が蒸発してしまうような原爆の惨禍を聞きました。
心理学を学び政治家を目指した原点は、人を人でなくする力に抗いたい、人を人でなくする力と戦いたいという切なる思いからでした。
結婚式の結びにえりかさんが歌をうたわれました。澄んだソプラノ。どこまでも伸びる美しいお声。感動のあまり涙が止まりませんでした。
カリブの太陽のような大使ご夫妻に心からの祝福のエールをお贈りしました。貧しき人も病める人にも等しく暖かく。お二人は世界を照らす太陽として、たくさんの皆さんの勇気となり、光になられると確信しました。
写真上/2月28日、チリ大地震により大津波警報が発令され、総務省・災害対策本部で陣頭指揮を執る。
写真下/3月2日、総務行政に関して、民主党の1期の国会議員を対象にした勉強会を立ち上げる。
2010年6月号掲載