第11回 「佐賀にわかと初笑い」
「笑うかどには福来る。」新しい一年の初めは、初笑いで始めたいものです。
佐賀の笑いといえば「佐賀にわか」。その創始者とも言える筑紫美主子先生に、直接ご指導をいただいたことがあり、私はとても誇りにしています。
先生は、ロシア人のお父様と、日本人のお母様の愛娘として、北海道で生を受けられ、幼くして佐賀の育ての両親にひきとられました。愛情豊かに育てられた先生は、太陽のような温かさと慈愛をたたえておられます。
笑いの中に人の生き様の悲しみがあったり、為政者など、強いものに対する風刺があったり。笑いは芸術であり、世界を結ぶ言葉でもあります。
「チャップリンのようになりたい。」これは爆笑問題の太田光さんの言葉です。私は、ファシズムに笑いで立ち向かったチャップリンを尊敬していて、そんな太田さんを応援したくてご一緒させていただいています。たかじんさんやみのさんの番組でもお世話になっています。
「ビートたけしのTVタックル」。北野武監督の作品はカンヌ映画祭でも最高の評価を受けています。「タックル時代劇」にも佐賀にわかに通じるものを感じます。
島田洋七さんの「佐賀のがばいばあちゃん」は、佐賀のペーソスと笑いのつまった秀作ですね。
江頭2:50さん、はなわさんら、佐賀出身の笑いのアーティストにエールを贈り続けたいと思います。
英語を通して世界の広さを教えていただいたのは、ランドリーさんのお父様でした。笑いの達人ランドリーさんや同級生のスター、ヒーマンさんら地元で笑いを配り続けています。佐賀ユーモア協会音成日佐男さんの活動も目が離せません。協会の会則は『ユーモアで、佐賀を明るく、楽しく、元気に』です。排他的で理屈っぽくなると会員失格です。
泣くは人生、笑うは修業、勝つは根性。
(花登匡)
笑いを通して政治をわかりやすく伝えたい。今年も積極的に笑いの現場に出かけ、佐賀を世界に紹介していきたいと思います。
写真上/11月18日、佐賀市内での国政報告会の一コマ。
写真下/同じく11月18日、高木瀬小学校創立130周年記念祝賀会での挨拶。
2008年3月号掲載