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第21回 「ノーベル賞受賞と探究の奥義」


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日本の四名の方がノーベル賞を受賞されました。小林誠、益川敏英、南部陽一郎の三氏が物理学賞の受賞、下村脩氏が化学賞の受賞です。それぞれ仰ぎ見るような素晴らしい研究です。受賞のインタビューを聞いていても、とても魅力的な方々だなと思います。
中でも私が印象的に思ったのはクラゲから緑色蛍光たんぱく質(GFP)を発見された下村脩先生の言葉でした。
先生は受賞の喜びの言葉の中でオワンクラゲの放つ青色の美しい光に魅せられたことが研究につながったとおっしゃっていましたが、真実の探求と美への憧れは表裏一体なのかもしれません。

高校時代、数学の試験用紙に中原中也の詩を添えてくださった先生は、数学のノーベル賞と言われるフィールド賞候補でもありました。無味乾燥で大嫌いだった数学が、実は詩に似てとても美しいものだとわかった日の感激を今でも忘れることができません。数学の美しさは、創造主の存在さえをも感じさせます。命ははかなく、出会いも別れを含んでいますが、無限大分の1がこの世界ではゼロにならないところに奇跡を感じます。

明治維新の原動力となった佐賀藩の弘道館教育を紐解いていくと新しいもの、未知なるもの、美しいものへのあくなき探求と感動が基礎になっていたと思われます。ノーベル賞のおかげもあってスウェーデンは世界の最先端の挑戦にアンテナを張り巡らすことができます。佐賀が管理していた出島も当時の日本にとって世界の情報を集めるアンテナの役割を果たしていたのではないでしょうか。
フィンランドのアハティサーリ前大統領がノーベル平和賞受賞されました。紛争の調停者としての行動が評価されました。大国に翻弄され続けてきた国ならではの知恵が、多くの紛争を解決してきました。
争うことよりも協力すること。責めることよりも許すこと。詰る石礫(せきれき)ではなく感謝の花束を。
佐賀の温かな風土に帰ると少年の日のわくわくするような日々が蘇ります。佐賀は創造の不思議な場を持っているのでしょう。 多くの企業家・芸術家を輩出する礎があります。

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写真上/10月11日、佐賀市内の幼稚園の運動会に出席。
写真下/9月20日、佐賀市高木瀬の敬老会にて、ご長寿のお祝いと年金・医療のことについて挨拶。

2009年1月号掲載


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