原口一博公式 | 立憲民主党 衆議院(佐賀1区)

第1回 「創造の町」


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昨年、私はウェリントンを調査で訪問しました。
ニュージーランドの首都ウェリントンは風の町。映画のロード・オブ・ザ・リング、ピアノ・レッスンなどでも有名です。世界をリードする「クリエイティブ・シティ」(創造の町)は、宮崎駿監督の作品のモデルにもなった美しい町です。
周囲2000キロを海で囲まれた国、ニュージーランドには、「差別」がありません。はるばる2000キロの海を渡って来てくれた人は、皆さん大歓迎です。情報通信産業が目覚しい発展をしています。その鍵を握るのは、放送や通信の中身(コンテンツ)そのものの創造性です。
世界各地から移り住んできた人たちも自らの才能を開かせ生き生きと暮らしています。「創造性を刺激して、良い作品を生み出す秘密がこの町にはあります。」「誰もが差別をされずに皆が集まることができる。」「住み心地の良さこそが力の源泉です。」はるばる海を渡ってきた皆さんも口をそろえます。「外から来る人たちに開かれており、外国人にも住み心地の良い町です。」
佐賀は江戸時代に出島の管理を任されていました。外に開かれた数少ない窓だった出島から入ってくる情報は、教育にも科学技術にも大きな影響を与え、先進的な文化を育みました。今でも、佐賀の町を歩けば多くの名残を感じます。
唐人町は、その名のとおり中国との関係の深さを示しています。鑑真和上や徐福様の伝説。遠くから来られた方を篤くもてなす伝統が佐賀にはあります。佐賀に500体近くもおられる恵比須様は「夷(えびす 外国人)」にも通じるという人も。異なる国の文化に寛容で、創造的に取り入れてきた佐賀の智恵の象徴です。
ウェリントンで佐賀の良いところと共通のものを感じました。それは「開かれていて寛容である」ことです。世界の美しいもの、大きな志、真実を探求するための尊い努力。世界の息吹をどんどん佐賀に吹き込んで、佐賀を「クリエイティブ・シティ」にしていきたいと思います。

(次回に続く)

写真:ニュージーランド オークランドにて、カンリフ通信大臣と情報通信政策に関し会談。
(於:ニュージーランド通信省)

2007年5月号掲載


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