第47回 「世界からみた佐賀(47)」
サンフランシスコで親友のマーク・ベニオフさんの紹介でスティービー・ワンダーさんとお話しする機会をいただきました。
「Be just you.」「あなたは、本当のあなたでいてほしい。本当のあなたならば、みんなに愛されます。」
「色のかわりに私は音の感じを、違いを感じることができる。私は、自分の目が見えないことが、そんなに不幸なもとだとは思っていない。」
そんなスティービー・ワンダーさんもお母さんの死去に、一年間音楽活動を辞めてしまおうと思うほどショックを受けたと言います。その時に大切な友達が、彼を再び引き出してくれたとのことです。
「今までやり続けたことをやらなければならない。メッセージを送り続けなければならない。一番、人生の辛い時に。一番、苦しかったことについて、一番、愛したことについて、話したらどうだろう。」
お母さんの暖かな思い出。お母さんが一番の愛をもって自分に伝え続けてくれたことを思い出そうと自分を奮い立てます。
世界60カ国からクラウド・新しいコミュニケーションの革新を目指して4万人近い人たちが集まりました。それを主催したのが私の親友のマーク・ベニオフさんでスティービーさんは、クリントン元大統領らとともに参加されていたのです。
マークさんは、UCSF(大学)で統合医学(東洋の医学と西洋の医学の融合)に多くの資金援助を行い、病気と戦う子どもたちの支援をしています。
チャリティー・コンサートには、ニール・ヤングさんの演奏もありました。
小児がんと戦う子どもたち。澄んだ声に会場が静まり返りました。スティービーさんやWIllさん、パウエルさん。温かなチャリティーコンサートとでした。佐賀でも多くの友人たちが今日のようなコンサートを開いてくれています。
佐賀の風土は、暖かな風土です。人々が助け合い支え合う風土の中で、それぞれの人が「愛された」記憶を紡ぎ合っています。
困難に出会う時に佐賀の暖かな思い出が、心を折らずに困難に立ち向かうための勇気を与えてくれます。
写真上/11月18日、ポプラ社にて「教育を考える」をテーマに、田原総一朗氏と対談を行う。
写真下/12月5日、原口一博後援会の女性の会主催の研修会にて国政報告を行う。
2011年3月号掲載