第18回 「シンガポール・香港 教育と情報通信視察」
世界の中で最も成長目覚ましい地域。教育と情報通信を研究のためシンガポールと香港を視察しました。
シンガポールでは、キャンベラ小学校を視察。驚きと感動の連続でした。ITによる学びの場が協働の場になっています。学ぶ喜びが創造性、独創性を育んでいます。授業を受けている子ども達の保護者は低所得といいます。頑張れば自分で未来を開ける自信に溢れています。情報通信芸術省国務大臣らとも懇談しました。
明確な理想のもとで大きな青写真を書いて提案を集めて、より良いものを創造する。強烈な意志と固いチームワーク。7%成長の自信が、さらに有為な人材を造りだしています。シンガポールの人材育成の鍵を学びました。
縮こまる日本?
このところ海外で日本の凋落を象徴する事実に出会いますが、香港では人材への投資額が桁違いです。ノキアは携帯の売れ筋NO1で世界を席巻する勢いです。ノキアの部品の80%は日本製です。最前線で凌ぎを削る日本企業代表や香港情報通信局局長とも懇談。注目のテレコムデジタル社長と今後の成長戦略を議論。インキュベーション(孵卵器)施設であるサイバーポートを視察しました。将来を担う優秀なリーダーを育てています。ちょうど親鳥が雛を卵を温めて孵すように、大切に育てています。桁違いの創造力、先見性、成長力に目を見張りました。
一方で香港もシンガポールもメイド社会です。海外からの安い労働力なしには成り立たないともいいます。メイドさんとの区別は厳しく扱いも違います。その中で、家族のようにメイドさんを大事にする日本人がいると聞いて興味を持ちました。
なんと佐賀の人ではないですか。しかも城南中バレー部・西高後輩とのこと。
香港を拠点に手広くマグロの買い付けをしている若者です。海外でも佐賀人が頑張っています。陽はまた昇る。日本再生の手ごたえを掴みました。
写真上/香港のMVNO経営者・アレックスさんと。
写真下/7月6日、高木瀬女性ソフトチーム「エキストラ」のみなさんと。全国大会必勝を祈ります!
2008年10月号掲載